今回はタイトルにあります。山号、寺号について投稿させていただこうと思います。
まず『山号』『寺号』とはというところから簡単に説明させていただきます。
『山号』とは読んで字のごとく、寺名の上につけられる〈山〉の称号ということになります。
中国で、寺の所在を示すために用いられたのが始まりと言われています。
『寺号』は寺院としての呼び名になります。
従って円満山福寿寺というのが山号、寺号ということになります。
少し余談ですが山門とは山号ということにならって呼ばれるのですが、もともとは三門というのが正式名称であるようです。ですが、一般的には山門と山という字を使うことが多いようです。
『山号』『寺号』ということを簡単ながら説明させていただきました。それでは福寿寺の山号、寺号にはどういった意味があるのかを述べさせていただこうと思います。
まず山号の円満ということですが、実は仏教的な言い方で言えば成就ということになります。ですが一般的には満ち足りているというような捉え方が多いでしょう。成就ということを、満ち足りるということであると理解してもよいと思います。
続いて寺号の福寿は幸福で長命というような意味があります。あまり浄土真宗では使われることが少ない言葉です。幸福、長命ということ自体があまり真宗的ではありません。
ですので福寿として考えるにではなく『福』と『寿』として一つ一つの字で考えると少し違う意味を持ちます。どちらの字にも共通して〈喜ばしい〉という意味があります。それに加えて『寿』には命といった意味合いもあります。つまり言い方を代えれば命、生きるということの喜びというようにも考えられるのではないでしょうか。
円満、福、寿ということを考えた上で福寿寺の寺院名の意味は〝生きることの喜びが満ち足りる寺″ということであると私は理解しています。
このブログのテーマ『福寿を訪ねて』は生きることの喜びを訪ねていくというのが、本分であります。
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